
理系分野を学ぶ女性を増やそうと、女子中高生を対象に取り組みを進める企業が集まり、互いの活動内容を紹介するイベントが開かれました。

このイベントは理系分野を学ぶ女性を増やそうと、企業に対し女子中高生向けの職場体験などの取り組みを呼びかけている都内の公益財団法人が開きました。
21日は、取り組みを進める企業のうちおよそ60社が集まりました。
イベントでは企業の取り組みが紹介され、このうち大手電子部品メーカーの担当者は、女性の技術者に仕事の話だけでなく自身が中高生の時の失敗談なども伝えてもらうことで、参加した中高生に理系の仕事を身近に感じてもらうことができたと話していました。
また、大手電機メーカーの担当者は、女子中高生が理系を選択する際に、保護者が心配するケースもあると指摘したうえで、保護者向けの座談会を企画したことなどを紹介していました。
文部科学省の学校基本調査では、昨年度、大学の理学部と工学部に入学した人のうち女性の割合はおよそ2割にとどまっていて、ほかの先進国に比べて理系を専攻する女性が少ないことが指摘されています。
参加した大手精密機器メーカーの採用担当者は「理系の女性が増えることで多様な価値観が生まれ、自社のイノベーションの創出やパフォーマンスの向上につながることを期待している」と話していました。