アトピー性皮膚炎の赤ちゃんに一定期間、炎症を抑える薬を患部以外にも塗ると、3歳の時点で、食物アレルギーを発症する割合が抑えられたとする研究成果を、国立成育医療研究センターなどがまとめました。
アトピー性皮膚炎は、生後まもない時期に発症すると、その後、食物アレルギーや、ぜんそくなどにつながることがあるとされています。
国立成育医療研究センターアレルギーセンターの山本貴和子診療部長らのグループは、早期の治療で、その後のアレルギーを予防できるか調べようと、アトピー性皮膚炎の赤ちゃん590人を対象に生後28週までの期間、医師の指導のもと炎症を抑えるステロイドを週に2日、全身に塗るグループと、湿疹があるときに、患部だけに塗るグループに分けて経過を観察しました。

その結果、3歳の時点で、卵などの食物アレルギーを発症した割合は、薬を全身に塗ったグループでは、47.4%だったのに対し、患部だけのグループでは、58.8%と、
全身に塗るグループで低かったということです。
研究グループは、これまで、生後28週の時点で同様の結果が得られたと報告していて、今回の研究で、治療の効果がその後も継続することを確かめたとしています。
山本診療部長は「赤ちゃんの湿疹は、自然に治るとして治療されないこともあるが、その後のアレルギーに影響するおそれがあるので、早めに医師に相談し治療することが大切だ」と話していました。