
8日の青森県東方沖を震源とするマグニチュード7.5の地震で、気象庁は、千島海溝と日本海溝沿いでは巨大地震が起きる可能性がふだんより高まっているとして、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を出し、注意を呼びかけています。すぐに避難できるように準備しておくなど、日頃からの備えを確認してください。
8日午後11時15分ごろ、青森県東方沖を震源とするマグニチュード7.5の地震があり、震度6強の激しい揺れを青森県八戸市で、震度6弱の揺れを青森県おいらせ町と階上町で観測しました。
このほか、震度5強や5弱の揺れを北海道と青森県、岩手県、宮城県で観測しました。
この地震で、気象庁は一時、北海道から東北にかけて津波警報や注意報を発表し、岩手県の久慈港で70センチ、北海道の浦河町で50センチの津波を観測しました。
青森県東方沖では、その後も地震活動は続いていて、10日午前11時までには、震度1以上を観測する地震が20回発生しています。
一方、この地震で、千島海溝と日本海溝沿いでは、巨大地震が発生する可能性がふだんより高まっているとして、気象庁は2022年の運用開始以来、初めて「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を発表しました。
情報の対象となるのは、北海道と青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県のあわせて182市町村です。
この情報が出ても必ず巨大地震が起きる訳ではないため、事前の避難は求めていませんが、地震から1週間は、すぐに逃げられるように非常用持ち出し袋を準備することなどを求めています。
また、避難場所や避難経路の確認、家具の固定、食料や水、トイレなどの備蓄品の準備など、日頃の備えも改めて確認するよう求めています。